クエン酸の使い方
飲料
食品添加物公定書にもクエン酸の用途としてビタミンCの安定化剤と記載されています。
また、クエン酸は清涼感を打ち出す酸です。
(月刊フードケミカル1987年2月号通巻22号P31)
市販の清涼飲料水にクエン酸を加えると更にすっきりしたドリンクになります。
果物・野菜ジュース
目安:ジュース100ml、クエン酸0.5~1g
野菜・果物に含まれるビタミンCはジューサーにかけると壊れやすいのですが、
ジューサーのスイッチを入れる前にクエン酸を入れる事でビタミンCが安定します。
ジュースの味の引き立て役にもなります。
焼酎、ウィスキー
目安:焼酎やウィスキー100ml、クエン酸0.5~1g
焼酎、ウイスキーにクエン酸を入れて、よく掻き混ぜるだけで、
そのお酒本来の味にクエン酸の酸味が加わり、一層味わい深いお酒がお楽しみ頂けます。
但し、クエン酸を入れ過ぎると酸味が強くなり、お酒本来の味を損なう恐れもあるのでお好みに合わせて少しずつ入れるようにして下さい。
クエン酸ドリンク
目安:水1L、クエン酸4g、三温糖または蜂蜜100g
水またはお湯に砂糖や蜂蜜を加え、お好みでクエン酸を入れてかき混ぜると、
自分好みのクエン酸ドリンクが出来ます。
また、お好みの果汁またはエッセンスを入れる事で、更に自分好みの本格的ジュースが簡単に作れます。
シソジュース
目安:水1.8L、赤シソ400g、砂糖1kg、クエン酸40g、容器
作り方
1.赤シソを容器に入れ水を注ぎクエン酸を入れ、一晩おきます。
2.翌日シソを絞り上げて液を布でこします。
3.赤いジュースと砂糖を鍋にいれ沸騰させたら火を止めます。
4.温かい内にビンの口まで詰め、栓をしてから冷やします。
5.冷暗所に保存。
6.飲用時はお好みで2~3倍に薄めて下さい。
食品加工
クエン酸は、PH調整剤や酸味料として様々な食品に使用されています。厚生労働省が発表しているように、pH調整剤は食品を適切なpH領域に保つ食品添加物です。微生物の増殖はpHに影響を受けることから、食品のpHを調整することにより、結果的に食品の保存性を高めることがあります。
梅干し、シソの色付け
目安:梅10k、塩1kg、クエン酸50g
シソの葉で色付けするとき、梅にクエン酸を入れると更に鮮やかな赤色に染まります。
味噌
漬物
ご飯
金柑漬け
美容
クエン酸は、浴用剤、バスボムなどにも利用されています。
簡単バスボム
目安:クエン酸25g、重曹50g、片栗粉又はコーンスターチ25g、水少々
※お好みでエッセンシャルオイルやハーブを入れても良いです。
作り方
1.粉類を混ぜ、水を霧吹きで加えてなじませます。水を入れすぎるとクエン酸と重曹が反応して発泡してしまうのでご注意下さい。
2.全体が湿り、ギュッと力を加えると固まるようになったら型に入れてしっかり押し固めます。成形用の型は、市販されているおにぎり用のキャラクターものの型や上下が空いているクッキー型や製氷皿が使いやすいでしょう。型を使わず食品用のラップ等で包んで丸形や巾着型に成形する事も出来ます。
3.形を崩さないよう気をつけて取りだし、乾燥させます。金網に乗せたり、割り箸を2本並べた上に置いたりすると早く乾くでしょう。
4.出来上がったら乾燥剤を入れた密閉容器で保存します。(空気中の湿気と反応させないため)
掃除・ 洗濯
クエン酸は酸性のため、カルシウムを溶かしたり、アルカリ性の汚れを中和して落とす力があります。
蛇口やシンク・鏡などに水中のカルシウムなどがこびりついた水アカや、お風呂の石鹸かすなど白く固まったものを溶解します。
(注意)塩素系の製品(カビ取り剤や漂白剤など)と一緒に使う(まぜる)と化学反応を起こして有害な塩素ガスが出て危険ですのでご注意ください。
電気ポットのお手入れ
目安:水2.2L、クエン酸25~30g
使い方
ポットにクエン酸を入れて、満水にして煮沸します。
1~2時間置いた後、お湯を捨てて残っている汚れをこすり取ってからよく水ですすいで下さい。
お湯はトイレまたはシンクに捨てて下さい。洗浄効果があります。
(注意1)お湯を捨てる時はヤケドに注意して下さい。
(注意2)浄水フィルターのついているポットは、フィルターをはずしてからクエン酸を入れて下さい。
シンクまわりの水アカ
目安:クエン酸50g
クエン酸をふりかけて、水でぬらしたフキンやスポンジ等で水回りをこすって下さい。
頑固な汚れは、クエン酸水を含ませた布でしばらくクエン酸パックしてからこすってみて下さい。(パックの時間は20~30分くらいで、様子を見ながら加減して下さい)
掃除が終わったら、クエン酸の成分が残らないように十分に水拭きをして下さい。
(注意)クエン酸パックの溶液が濃すぎたり時間が長すぎたりすると金属表面を傷めることがあります。パックをしたまま一晩放置するというような極端なことはやめて下さい。
食器洗い機のお手入れ
目安:クエン酸10~50g
食器洗い機にクエン酸を入れて食器を入れずに1サイクル運転すると水アカが溶けてきれいになります。
(注意)クエン酸の量を増やすと効き目も強くなりますが、その分庫内の金属部分が痛む可能性も高くなります。又、庫内に長時間クエン酸水を溜めっぱなしにしないで下さい。
トイレやお風呂の洗浄
目安:水200ml、クエン酸5g、スプレー容器
クエン酸を水に溶かし、スプレー容器に入れ、吹き付けてこすって下さい。
掃除が終わったら、クエン酸の成分が残らないように十分に水拭きをして下さい。